こんにちは。iQeda [@iQeeeda] です。
あなたの仕事選びの軸はなんですか?
あなたは現場にどういったことを期待しますか?
案件の面談でこういった質問をされて「勘弁してくれよ…何も考えてないし」なアナタ。
僕も同じです!
ですが、それだけだと面談に落ちてしまいますね…
僕の面談成約率はだいたい 30 〜 50 %位です。
もちろん案件によりけり、今のところはコレぐらいの数値…というだけ。
質問者との相性、面談受ける側のポテンシャルも絡むので一概には言えないことは多いです。
ですが、面談の正攻法やコツ…というのはあるのかなと思います。
今回はそんな現役フリーランスエンジニアの僕がやってきた面談のコツを 3 つお伝えします。
新人さんは使えそうなテクニックだけパクって OK です!
目次
ちなみにこの記事で想定している面談のレベル感。
- あなたのプログラミング学習期間が 1 年未満でも受けられる面談
- あなたの実務経験が数年でも受けられる面談
- 即戦力を求める大企業・スタートアップの面談は対象外
- SES を通じて受ける大規模開発案件の面談なら参考になるかも
面談ではここが見られています
3 年エンジニアをやって、案件も 10 個ぐらい経験してくると聞かれることは大体分かってきます。
そしてこういうところを見ているな、というのもなんとなく分かってきます。
僕は面談で以下 3 つのアピールをすることが重要だと思っています。
- 「ヤバい人間性ではないこと」
- 「技術力があること」
- または「今はない技術力を補えるポテンシャルがあること」
- 「論理的に話せること」
順番に説明しますね。
①「ヤバい人間性ではないこと」をアピール
就職活動の面接を思い出してください。
やたら「バイトリーダー」や「サークル活動のリーダー」が多くなかったですか?
そう、面接では経歴・実績を盛る傾向があるのです!(憶測と偏見)
あなたも自分のスキルシートを盛っていませんか?
スキルシートの嘘がバレた話
本題に入る前に、僕の話でも…
さすがに今では「本当の経歴・本当のスキルシート」だけで戦えます。
嘘をつく意味がないし、そんなリスクを負う必要がないのでやりません。
ですが、ぶっちゃけ最初の 1 年半ぐらいスキルシートを盛ってました。
1 年前の新人研修で Ruby on Rails 1 週間やったから、3 ヶ月の経歴として書いとこ、みたいな。
ちょっと Progate やったレベルです。 (いま考えるとひどい嘘ですね…)
そしてその嘘がバレたことがあります。
iQeda「え、えぇまあ…」
質問者「じゃあ ORM の説明をしてみてください」
iQeda「… (沈黙) … む、むかし過ぎて思い出せないです、べ、勉強不足ですみません…!」
質問者「はあ?できるって言ったの嘘じゃないですか。勘弁してくださいよ。」
面談でガチ説教されました。書いててトラウマが蘇ってきました。
嘘をつく → ボロがでる → ヤバい人間 → 不採用
スキルを盛るのは自己責任、というか基本的にやってはいけないこと。
ですが、暗黙の了解で「スキルを盛る人が世の中にいること」も質問者も分かっています。
バレる嘘はつくべきではないし、ボロが出たら即不採用です。
「できるだけ真実のみで戦う」のがセオリーです。
僕はこのときから「マジで理解していないこと」についてはスキルシートから削除しました。
(※ 盛ることをやめたとは言ってない)
ヤバい人間と思われないために
月並みですが、以下の話し方を面談で意識してください。
- 明るく、元気に、ハキハキと答える
- 重度のコミュ障ではないことを分かってもらう
- わからない質問には素直に「わからない」と回答する
- 「なぜわからなかったのか」「これからどうしていくのか」を伝える
- 「勉強になりました」とお礼を伝える
現場に入ってから無理に自分を演じる必要はありません。
ですが、面談のときはこれぐらいやっていいと思います。
客観的にみて、あなたは一緒に働きたいと思われる人間性か
なぜこんな当たり前のことを書くかというと、
「技術力より一緒に働きたいと思えるかどうか」を重視する現場はかなり多いからです。
そもそも未経験者や駆け出しエンジニアに技術力は期待されていないので、
「成長枠」として案件にジョインする他ありません。
なのでまず客観的にみて、ヤバい人間と思われないように振る舞ってください。
言い方を変えれば、積極的に面接ウケを狙ってください。
②「技術力があること」をアピール
エンジニアは技術職なので現場で技術スキルが必要です。存分にアピールしてください。
ですが、未経験者・駆け出しエンジニアは技術スキルも実務経験も乏しいですよね?
なので先述した、現場の成長枠を狙うことになります。
ここではその対策を深堀りします。
でも先に結論いいます。「アウトプット」を頑張れです。
よくある答えでガッカリしましたか?ちゃんと理由も説明します。
現場の成長枠を狙うには?
- 一緒に働きたいと思える人間性を持っている
- = ヤバい人間性ではないこと
- 今はない技術力を補えるポテンシャルがあること
有効的なポテンシャルのアピールについて
3 ヶ月ほど静的サイトをつくる勉強をした人がいるとします。ぶっちゃけ内定はかなり厳しい。
それでも努力を可視化して評価してもらう方法はあります。
- 「3 ヶ月 HTML / CSS / JavaScript の基礎学習をしました」
- たったそれだけのことしかやっていないのか…という印象
- 「Web 制作も経験しました」
- そこまではやったのか…という印象
- 「そのサイト URL と GitHub のソースコードです」
- 「ブログで学習内容を発信しています」
- おっ意欲だけはあるな!…という印象
よくある、勉強はインプットだけじゃなくアウトプットしろって話ですね。
これは学習効率だけの話ではなく、対外的な見え方が全く違います。
初心者がポートフォリオを作る重要性
駆け出しエンジニアのアウトプット品質が低いのは仕方ありません。
質問者もそのことを分かっているので、アラ探しはしないはず。
それよりも、できるだけ短期間で多くのアウトプットをこなすこと、
あなたができることを具体化・可視化することが最も重要です!
「しょぼいものを公開して恥をかきたくない」という発想は大間違い。
スキルシートの嘘つき大会が蔓延しているので、具体的な証拠を持つことが正義です。
自分の作品 (ポートフォリオ) は早く持ちましょう。
プログラミング資格は重要じゃないの?
資格取得も努力の視覚化といえます。ただ、ポートフォリオに見劣りします。
現場が欲しいのは「実際にコーディングできる人」なんですよね。
資格に意味がないとは言いませんが、実際に働きだしてからでも資格は取れます。
一番強力な武器がポートフォリオであることは揺るぎない事実です。
③「論理的に話せること」をアピール
一応 IT 業界ですので、論理的に物事を考えられる人が現場に求められます。
たとえば「なぜあなたはエンジニアを目指しているのですか?」という質問に対して、
…と答えると論理的ではありません。
「エンジニア以外にも自由な働き方ができる仕事はあると思いますよ」と返されてしまいます。
高尚なアンサーは別にしなくてもいい
知見が溜まっていない駆け出しエンジニアが高尚なことを言ったところであまり響かない気がします。
なので、僕は身の丈にあったことを言うようにしていました。
分からない質問に「分かる」と答えるのは非論理的
分からない質問に「分かる」と答えるのは非論理的です。
繰り返しですが、背伸びしてウソはつかない方がよいです。
事前に聞かれそうな質問対策ぐらいはすべきですが、
質問の答えが思い浮かばなかったら素直にそう言えばいいと思います。
僕は未だに「10 年後の自分はどうなっていると思いますか?」みたいな質問がきたら、
「正直先のことは分からず、現時点で中長期的なプランを立てられていません」と答えてます。
これが僕の思う、身の丈にあったウソのない答えです。
その代わり、いま頑張っていることや 1 年後の目標を話をフォローでいれます。
話の筋道が通っていれば問題ありません。それこそが論理です。
何が聞きたいのかよく分からない質問に対して
たまに何が聞きたいのか分からない質問が飛んできます。とても困ったものですが…
と、質問内容の整理をしてあげましょう。
このように曖昧な質問には「逆質問」して質問意図を確認しましょう。
曖昧なまま回答すると、
「いや、聞きたいのはそういうことじゃなくて…」と 軽く逆ギレされることがあります。
「主張・結論 – 理由 – 具体例」を意識する
主張・結論を最初に言わないものだから、結局なにが言いたいか分からない人がいます。
これには「いきなりオチから話す練習」がオススメです。
もってくる内容が稚拙であっても、このフォーマットで話すと結構サマになりますよ。
たとえば先程の「10 年後の自分はどうなっていると思いますか?」という質問に対して、
真面目に回答するとしたら…
- 主張・結論
- フルスタックエンジニア
- 理由
- 開発・運用・保守をひとりで出来るようになりたいから
- 具体例
- たとえば ○○さんのようになりたいです
- そのためには … する必要があると思っており、現在は 〜 をしています
のように話せれば OK じゃないですかね。
話す内容は何でもいいし、むずかしい単語なんて使わなくていいと思います。
専門用語を多用して話をぼやかすより好印象です。
大事なのは「論理的」かどうか。その一点に尽きるかと思います。
「やる気だけは誰にも負けません!」は NG
最後に、面談で言わない方がいいと思う言葉について。
…かなと。みんなこれ言うので、口だけっぽい・安っぽい言葉になっちゃってるんですよね。
未来不確定の「やる気」じゃなく、過去「やったこと」が大事
僕は未来の話より、過去の話が大事と思います。
過去がんばったからこそ (それを論拠として) 未来の話に信憑性がでてきます。
そもそも現場に入ったらやる気を出すのは当たり前の話です。
そして、やる気だけじゃどうにもならないのも技術職です。
駆け出しエンジニアは武器が少ないのでやる気アピールしたくなるのはわかりますが、
それ一辺倒だと、なにもやってこなかった風に受け取られます。
やる気アピールは封印して、アウトプットをがんばりましょう!
まとめ
わりとドロ臭い内容ばかりでしたが、おさらいします。
面談では以下のアピールが効果的かなと。
- 「ヤバい人間性ではないこと」
- 「技術力があること」
- または「今はない技術力を補えるポテンシャルがあること」
- 「論理的に話せること」
個々の考え方・ポリシーなどあると思いますが、よかったら参考にしてみてください。
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